高田:アートブースに出展する若者は、この地で生きることの豊かさや楽しみ方を表現する場をつくっています。豊かな発想や創造力をもった地域で生きる若者たちが、それをGAMA ROCKで共有し、より心の豊かさや塩竈の魅力を、GAMA ROCKに集う人びとと分かち合えたら嬉しいです。
ここで生きる人びとの力を発揮させることがGAMA ROCKらしさだとしたら、アートブースでは、こどもから大人まで、それぞれの感性を引き出す場にしたいと考えています。
平間:今回もいろいろなアートイベントがあるんだよね?
高田:そうですね、まず会場で1日楽しく過ごしてもらうことを前提で、8種類のワークショップを考えています。「変身お面で記念写真!」や被り物を作る「モンスターをつくろう!」、変身めがねを作って遊べる「めがねワークショップ」、GAMA ROCKロゴプレートが付いたシュシュリストバンドをつくる「shimaumafiveのシュシュリストバンドワークショップ」など、フェスで身につけられるアイテムやフェス自体を盛り上げるもの、また参加者が楽しく過ごせるためのものを用意しました。
平間:おもしろい写真が撮れる「ロモグラフィー」のフィルムカメラを使ったワークショップもあるよね。写真が好きな人はきっと楽しいと思うよ。
高田:そうですね、あと写真といえば今年もタワレコとコラボのガマロックポスターもやりますよ!すごい競争率ですからね、あれ(笑)。
平間:1時間前から並ばないと撮れなかったんでしょ?(笑)
高田:あと、前回スノードームのような体験型オブジェを出展された後藤朋美さんとビルド・フルーガスのコラボレーションとして「シャボン玉プロジェクト in GAMA ROCK 〜ここにあるふるさと〜」を実施します。「シャボン玉とんだ、屋根までとんだ〜」と童謡にもあるように、シャボン玉が飛んでいる光景は、私たちの記憶に親しみがあると思うんです。今回、屋根よりももっと高く故郷の空に飛ばそうと、木製の小さな家からシャボン玉を飛ばします。個々がもつ「懐かしい記憶の中のふるさと」を会場内で表現できればと、また記憶に残る光景をつくりだせればと考えています。
平間:思いや心の情景をオブジェクトにする取り組みは、昨年に引き続いてのプロジェクト。心地よい音楽と一緒に、心に残る光景が表現できればいいね。あとは、会場にはいくつかアート作品もあるんだよね?
高田:そうですね、多賀城在住で塩竈にアトリエを持っている彫刻家・佐野美里さんの作品にも注目してもらいたいです。あと、今回は東北生活文化大学の学生さんと市民の方の協力をいただき、GAMA ROCKフラッグというものを作っています。来場者に向けて「ようこそGAMA ROCKへ」というおもてなしの心を、市民参加型で表現出来ればと、GAMA ROCK会場までの300mを約4000枚ものフラッグが並ぶ予定です。また、GAMA ROCKはみんなで作り上げているという意識が強いこともあるので、気軽にGAMA ROCKに関われる場として、フラッグづくりを考えています。GAMA ROCKが二市三町町(塩竈市・多賀城市・松島町・七ヶ浜町・利府町)で頑張っているアーティストの表現の場になってくれたらと思いますね。参加者や来場者にとって、独自の価値観や誇りを再確認したり、また育んでいく場として、アートが役立てればと考えています。
平間:昔から、塩竈はいろいろな異文化が入り交じってきた場所。フェスでの音楽やアートを通じて、いろんな思いや価値観が共有できたらいいよね。